【続】恋愛のやり直し方
なによ私の心に根深く住み着いてしまった彼の存在が失われることへの恐怖心



冷静で正常な思考ができない。




どこまでバカなんだろう。
実との失敗で、自立しようと決心したのに、また同じ状態になってる。


今まで気がつかないなんて…………




「綾!ごめん言葉が足りなかったね」




慌てた様子の友田が私の頬に触れる。



パニックになった私は自分でも知らぬ間に涙を流していたらしい。




「ホントごめん。ちゃんと説明するから」



まるで壊れ物を扱うようにそっと抱き締められた。





マリンブルーの香り




それだけでホッと安心する。





もう重症だ




思わず笑いが漏れた。



それを聞き逃すことなく友田が私の顔を覗き込んだ。



「良かった。笑ってくれた」



ため息と一緒に吐き出された言葉。
一気に脱力した感じがヒシヒシと伝わってくる。




そんな友田は珍しい。
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