【続】恋愛のやり直し方
少し苛立ってるのかもしれない。右の眉がピクリと動いた。



だけど、ここで怯むのは以前の私。今は違う。



「じゃあ、立花さんからタネアカシしてください。私のはそれからにします」



ニコッと笑ってハーブティーに手を伸ばす。



その視界にピクリと動いた立花さんの右眉。



あ、怒ってますね………



「ふっ。綾、随分強くなっちゃって。可愛くなくなっちゃうよ?」



「いいんです。図太く生きていく方が楽ですから」



「その開き直りが更にカワイクナイ」


ペシンと額を叩いた立花さんは、笑っている



「まぁ、久々に綾に会えたから、大サービス。種明かしすると、ここは俺のホテルなの。

まぁ、俺っていうよりはウチの会社だけどね」

「えっ………」




立花さんの種明かしは、予想以上で聞いた私が言葉につまる。
< 89 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop