縛鎖−bakusa−
「悠紀先輩がね!
千歳の事イイって言ってる友達がいるんだけど、協力してくれない?って私にお願いして来たの!
ねっ!千歳に超イイ話しでしょ?
そのお陰で私も悠紀先輩のメアドゲットしちゃったー!ありがとー!」
私にとってイイ話しなのかも知れないが、
結果として美里にイイ話しなんじゃないか。
そう思いながらも私をイイと言ってくれる人に興味はある。
強い霊感に日々悩んでいる私だけど、女子高生だ。
恋愛に憧れるし初彼氏だって欲しいと思う。
「誰?私の知ってる人?
悠紀先輩の友達って事は三年生?」
身を乗り出した私を見て美里が笑う。
「アハハッ 食いつき過ぎー。
でも何か新鮮でいーよ。
千歳って恋愛にあんまし興味なさそうだったから嬉しー!」
「興味あるよ。
今まで対象人物を見つけられなかったから燃えなかっただけ。彼氏は欲しいよ」