身長差
3
あぁ恥ずかしい!!
なんで寝てもうたんやっ!完全に悪目立ちパターンだぞ!
あ!隣の男子に謝らんと!
『あの〜…』
『何?』
爽やかイケメン 運動できそう。じゃなくて、
『さっきは起こしてくれておおきにな。ホンマ助かったで。感謝しとるわ。えっと名前聞いてもええ?』
『どういたしまして。桜庭恭介だよ』
『桜庭君ね。ホンマおおきに!』
ちょっと桜庭君と話してると、自己紹介が終わったらしく、
『じゃ、次委員会決めるぞー』
委員会かまぁ入らなくていいか。面倒だし。
『まず学級委員!立候補!』
いやいや、誰も挙げるわけあらへんやろ!……多分そんな気持ちが顔に出てしまったんやろ。先生はその顔を見逃さなかった。
『じゃ、女子の学級委員は佐野!』
『何でてすか!?』
『ったりめぇだ!自己紹介寝てたんだからな!じゃ次男子!全員俺とジャンケンしろ!負けた奴学級委員!いくぞ!ジャンケンポン!!!』
何度ジャンケンをした末、学級委員は
『じゃ男子の学級委員は桜庭!』
パチパチと拍手がなる。全然嬉しない。
はぁ、最悪や。
『言い忘れたけど学級委員は文化祭実行委員と掛け持ちだかんな』
『はぁぁぁ!!!??どないなっとんねん!どうゆうことや?』
『だからァ、文化祭実行委員は文化祭の時しか仕事が無いんだよ。だから学級委員と掛け持ち』
ホンマどないなっとんねん、この学校。
そうこうしてたら、委員会決めは終わったらしく、今日は解散になった。
なったが!!!委員会がある。あたしのクラスの委員を書くらしい。学級委員が。
誰もおらんくなった教室。桜庭君と二人。
『まぁ、とりあえずやろうか』
桜庭君の声で始まった。