星ふる夜に…
重力に引きずられるような感覚。
そこからなかなか抜け出せない自分を自覚しながら、私は眠っていた。
起きなければ。
そう思うのに、なかなか意識がいうことをきかない。
そもそもどうしてこんなにも起きなければいけないと、自分を急き立てているのかわからない。
なんとなく、夢という溝にハマって私は成るにまかせていた。


夢の中で、私は何かを必死に叫んでいる。
どこに向かって?
いったいなにを?
ーーわからない。
けれど、それはとても大切なことのように思えた。
ふと、肩のあたりが暖かくなった気がした。なんだか優しいその感覚を確かめようとそっと肩をみた。
そこにあったのは、長くて細い、男性の…手?
「ゆな…」低い声。


----------フラッシュバック----------


突然の恐怖。

虚無感。

無理矢理に眼をこじ開ける。
その先には見慣れない天井。
シミ、浮いてる…。
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