冷たい君に恋してます!


そして明日…明日また告白する。

フられる覚悟で…

別れてから二ヶ月。

二ヶ月間ありがとね。

よし!

「壮太!あの…話があるの!放課後屋上で待ってます!」

久しぶりに話しかけたから壮太はびっくりしている。

でも。

「わかった。早く終わらせろよ。彩香が待ってるから。」

「うんわかってる」

そういって自分の席に戻った。

壮太が聞いてくれた。

それがなによりも嬉しかった。


でもそれも今日で最後だ。








放課後

勇気を出して行くと…

「壮太…」

壮太がいた。

私が行くときはまだ教室だったじゃない。

嬉しい…

泣きそう。

でも泣くのはフられたあとで…


そして…


「今までありがとね。無理して付き合ってくれてありがとう…とっても楽しかったよ。遊びでも私にはたくさんいい思いでができた。だから…だからね…諦めたくはないの…けど迷惑でしょ?だから諦めるね。でも…やっぱ壮太の事が好き。だからこそフってよ。そしたら諦めるから…」

そう言ったんだ。

やばい泣きそう。

涙を堪えて…

「…ごめん、春香とは付き合えない。」

「うん…知ってる。じゃあ諦めるね」

少しの可能性にかけてた。

でも一瞬で崩れた。



「ありがとう。大好きだったよ」

そういって屋上からでた。

出た瞬間我慢してた涙が…こぼれ出た。

「うっ…ふっ…やっぱ好きなんだよぉ…」
廊下には私の声が響いてた。


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