Midnight Day
「…この焼きそば美味い。」
私と月夜は焼きそばを買い、ベンチに座って食べていた。
「ほんとだ!美味しいね。」
乗り気じゃなかった月夜だけれど、焼きそばに感動しててなんだかおもしろかった。
「ここが絶対優勝するな。」
「えええっ!
そんなこと言わないでよ!
優勝するのは私たちのクラスなんだからね!」
「あんなへぼいお化け屋敷なんか優勝するわけねぇだろ。」
「うわっひどっ。」
「まあ、頑張りは優勝だけどな。」
「月夜…。」
私で遊んでた割に、私の頑張り見てたんだ。
頑張りを認めてくれる人がいるだけで、嬉しい。
「最期の思い出の文化祭が楽しいものになるといいな。」
「うん…!」
最期の思い出が思い出深いものになるように、一生懸命頑張ったんだ。
せっかくなら優勝して…、佑斗に思いを…
「あ!岩本いた!」
今思い浮かべてた彼の声がして、私は声のする方に顔を向けた。