Midnight Day
何がやりたいんだ。-Night side-
俺は何がやりたかったのだろう。
「ありがとね。」
夢希の満面の笑みを見た俺の心は…揺らいだ。
…どうしてこんなに純粋なんだ。
なぜ俺といても汚れないんだコイツは…。
「ああ。」
俺はそう答えるしかなかった。
三月さんが言いたかったこと、今ならわかる。
いつも純粋で一生懸命で…まっすぐで。
俺の言うことに染まらない。
こんな奴と出会ったのは、初めてだ。
コイツと一緒にいたらいけない。
そっとしておこう。
佑斗とくっつけば、何事もなく連れて逝ける。
…これ以上の感情が芽生えないうちに。