あたしの余命あと1ヶ月…
ー紫王菲sideー



俺は欄の近くに近づいて欄の手を握った



「紫王菲?‥‥」



「わりぃみんな出てくれるか?」


「あぁ‥‥むりすんなよ」



ーーーガチャ


俺は初めて涙を流した

「欄‥‥気づかなくてごめんな‥‥

欄が泣きたい気持ちなのに俺が泣いて情けねぇーよな‥‥

欄目覚ましてくれ‥‥お願いだ」


そう言ったら


欄の目から一粒の涙が流れていた‥‥




「欄‥‥ッ」


そこで俺は眠ってしまった‥‥
< 63 / 79 >

この作品をシェア

pagetop