ぜってぇお前は女友達!
不思議な力で
 気付けば、このことを俺はなぜかゆなに話していた。










 今まで、
尊敬する大好きなじいちゃんにも、
優しい母ちゃんにも、いつも見守ってくれてた父ちゃんにも、
自分の初恋の愛しかったあの子にも、


言えなかった。このことを。





 俺は、目をうるませて、鼻をすすりながら、もしかしたら初めてかもしれないけど、人前で静かに泣いていた。

 ゆなはじっと耳を傾けて、俺の“強がり”ともいっていい何か積もり積もった感情を、静かにゆっくりと背中を“ぽんっ。ぽんっ。”とたたきながら、ほどいてゆく。



 優しい…


 これだけじゃ絶対に片付けちゃいけない、不思議な力…



 ゆな…。俺はお前のおかげで、何か変われた気がするよ。


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