オルゴール〜涙音は永遠に〜
「ねぇ………ここ入らない?」
『お化け屋敷じゃん………』
「あぁ。入ろうぜ!」
『やだ!やだやだやだーっ!!』
「大丈夫だから!!行くぞ。」
『やだぁー!!ユウ先輩のばかぁ!!嫌いーっ!!』
「嘘だぁ(笑)」
『嘘、ですけど…………』
「行くぞー」
『もうダメだ………』
そしてお化け屋敷にはいった…………………
『ぎゃー!!せーんーぱーい!!離れないでー!』
「ここにいるし」
─────……
「サナ、最高!」
『……ッ……なんで?』
「まさかお化け屋敷だけでなくなんてなぁ。」
『……ん……ッ……』
彼は私の涙を唇で拭った。そしてその唇は私の唇へとおりてきた。
「ははっ……可愛い!」
『…………ッッ……キスしたぁ!』
「何で泣くの!?」
『………ッ……びっくりしたぁ!!』
「わかったわかった!!……あっ!これ買ってやるから泣き止め!!」
『なに……?』
「こーれ」
彼は小さな箱を指差した。