オルゴール〜涙音は永遠に〜

「ねぇ………ここ入らない?」





『お化け屋敷じゃん………』






「あぁ。入ろうぜ!」







『やだ!やだやだやだーっ!!』






「大丈夫だから!!行くぞ。」




『やだぁー!!ユウ先輩のばかぁ!!嫌いーっ!!』





「嘘だぁ(笑)」






『嘘、ですけど…………』






「行くぞー」







『もうダメだ………』






そしてお化け屋敷にはいった…………………



『ぎゃー!!せーんーぱーい!!離れないでー!』





「ここにいるし」












─────……














「サナ、最高!」






『……ッ……なんで?』





「まさかお化け屋敷だけでなくなんてなぁ。」







『……ん……ッ……』






彼は私の涙を唇で拭った。そしてその唇は私の唇へとおりてきた。





「ははっ……可愛い!」





『…………ッッ……キスしたぁ!』






「何で泣くの!?」






『………ッ……びっくりしたぁ!!』








「わかったわかった!!……あっ!これ買ってやるから泣き止め!!」







『なに……?』







「こーれ」







彼は小さな箱を指差した。








< 15 / 32 >

この作品をシェア

pagetop