オルゴール〜涙音は永遠に〜
30分後───……
『サナー。おいで』
「はい!!」
キッチンに行ってみると…………
『すっごい………』
見たこともない料理が並んでいた。
『これ、なんですか……?』
「フランス料理。」
『………すごい!!』
「そうか?」
『はい!!はやく食べたいです!!』
「よっし!食べるかぁー」
『はい!!』
────………
『おいしかったぁ!!』
「ほんとか?」
『はい!!』
「そっか、よかった!」
先輩が笑った。
そういえば、笑ったとこ見たのあんまりないな………。
「……サナ?」
『………………』
「サナ!」
『はい!!』
「どうした?俺の顔みて、ボーッとして………」
『……いえ!!なんでもないです』
「………………」
『………?』
先輩が怪しい笑みを浮かべた。
……ん?
怪しい。
なんか………たくらんでるのか?