オルゴール〜涙音は永遠に〜
"お前、意外と胸でけーんだな。"
『……っんな//!』
「ははっ!!……サナ可愛い。」
『ユウのばかー!!』
「……はいはい!ってか、俺そろそろ帰るよ?」
時計を見ると、10時になっていた。外は真っ暗。
『先輩!!あたし何時間ねてたんですか!?』
「5時間くらい」
『うわーーーーーん!!』
「急に泣くな!!」
『だって、せっかくのデートがぁ!!』
「デートなんか、いつでもできるだろ。あっ……サナ、手だして?」
『………?』
私は右手を先輩に出した。
「……反対の手。」
『………はい?』
「だから、反対の手!!」
私は左手をだした。すると、薬指に冷たいものが通った。
『これ……………』
「誕生日おめでと」
『………ッ……指輪だ……』
「泣くなって。お前はよく泣くな?」
『だって…ッ……うれしいんだもん……ッ…』
「そっか。」
私達はキスをした。長い長いキスを………。