オルゴール〜涙音は永遠に〜
自分の教室がはりだされている掲示板を見てまた、盛り上がる。
『カオリ!クラス一緒!!』
「ふーん。別にあたしはクラス別でもよかったんだけどなぁ〜」
『カオリのばかーっ!』
私は泣いたふりをする。
「はいはい。すいません」
そのとき、後ろから車のドアが閉まる音がする。
「ユウ様、お気をつけていってらっしゃいませ」
「あぁ…」
「何あの人」
『知らない………なんか偉そーな態度……』
その言葉が聞こえたのか、こっちに歩みよってくる。
「お前今、俺に偉そうな態度って言ったか?」
『それがなにか?』
「まさかお前………俺のこと誰だか知らないのか……?」
『知りませんけど』
いきなりその男が笑い出す。
『なんで笑うんですか?』
「決めた!お前にするわ」
『なにが……?』
「俺の女ふりして」
『………はっ?』