少女狂妄
かわいい猫だった。
三毛猫だから、きっと女の子だったんだと思う。
三毛猫のオスはほとんどいないって、前にテレビで言っていた。
公園で見かけた時は、いつも女の子と一緒にいた。
女の子の後ろを追いかけて行ったり、とっても懐いていた。
首輪はしてなかったから飼ってるわけじゃないみたいだけど、だからこそ絆が見えた気がする。
たぶん、朱音の同級生だった女の子。
お母さんのせいで学校に行けなくなった朱音を――私を――元気かと心配してくれていた。
朱音のなかの誰かは、あの子と仲良しだったのかな。
あの女の子は、猫がいなくなってどうしただろう。
胸が締め付けられる思いがして、もう一つの予感が浮かび上がる。
「一緒にいた女の子は……?」
「日向が殺したよ」
三毛猫だから、きっと女の子だったんだと思う。
三毛猫のオスはほとんどいないって、前にテレビで言っていた。
公園で見かけた時は、いつも女の子と一緒にいた。
女の子の後ろを追いかけて行ったり、とっても懐いていた。
首輪はしてなかったから飼ってるわけじゃないみたいだけど、だからこそ絆が見えた気がする。
たぶん、朱音の同級生だった女の子。
お母さんのせいで学校に行けなくなった朱音を――私を――元気かと心配してくれていた。
朱音のなかの誰かは、あの子と仲良しだったのかな。
あの女の子は、猫がいなくなってどうしただろう。
胸が締め付けられる思いがして、もう一つの予感が浮かび上がる。
「一緒にいた女の子は……?」
「日向が殺したよ」