可愛くないって言わないで!!
素直
◆
朝の通学路。
ふと登って来た坂道を振り返ると、よろよろ自転車をこぐコウがいた。
今日も銀色の自転車はピカピカで眩しく輝いてる。
声を、かけるべき?
昨日は家に帰ってもイライラして、むしゃくしゃして落ち着かなくて。
あんまり眠れなかった。
あたしは悪くない。
今回は、悪いなって思うことは1ミリもない。
ただコウが理不尽に怒ってるだけだ。
謝りたくない。謝る必要もない。
でも……この気持ちをどうしたらいいのか。
振り切るように校舎へ逃げ込むと、
たくさんの嫌な視線にさらされた。
「……なに?」
この感じ、沙弥のスカートのことがあった次の日みたい。
責めるような視線が刺さる。
なんなの今日は。
いっそ休めばよかった。
朝の通学路。
ふと登って来た坂道を振り返ると、よろよろ自転車をこぐコウがいた。
今日も銀色の自転車はピカピカで眩しく輝いてる。
声を、かけるべき?
昨日は家に帰ってもイライラして、むしゃくしゃして落ち着かなくて。
あんまり眠れなかった。
あたしは悪くない。
今回は、悪いなって思うことは1ミリもない。
ただコウが理不尽に怒ってるだけだ。
謝りたくない。謝る必要もない。
でも……この気持ちをどうしたらいいのか。
振り切るように校舎へ逃げ込むと、
たくさんの嫌な視線にさらされた。
「……なに?」
この感じ、沙弥のスカートのことがあった次の日みたい。
責めるような視線が刺さる。
なんなの今日は。
いっそ休めばよかった。