可愛くないって言わないで!!
無神経な笑い声にカッとなった。
沙弥沙弥沙弥って、さっきからなんなのこいつっ!
「確かにあの子も綺麗だったけど、あたしの方が目も大きいしスタイルも良いし? こんな田舎じゃあれくらいで騒がれるのもしょうがないよね」
「お前すげーな。その揺るぎねぇ自信、どっから来るんだ?」
「あんたバカにしてるでしょ! あんたこそさっきから、黙って聞いてりゃ幼なじみ自慢? バカみたい! 彼氏でもないくせにっ」
島田光太郎はここで、初めてムッとしたような顔を見せた。
はーん?
やっぱそうなんだ?
「別に自慢なんかしてねーだろ。自慢に聞こえたんだとしたら、そりゃお前に問題があんだよ」
「あたしのせいにしないでよね! 強がってるけど、自慢の綺麗な幼なじみを親友にとられたんでしょ? かっこわる~」