可愛くないって言わないで!!
「あはは! 真衣のそういうところ、わたし好き」
そう笑う沙弥は、他の誰よりパステルイエローと長めのスカートが似合ってる。
あたしを除いて、だけどね!
「でもさあ。ここまで周りが一緒だとなんかなー。気に入らないってわけじゃないんだけど、」
「面白くない?」
「そう、それ!」
つまんない。
それにさ、あれだけあたしのこと白い目で見ておいて、よく恥ずかしげもなくマネできるなって思う。
別にいいけど。沙弥が気にしてないなら。
「お。問題児はっけーん」
「イタッ!?」
いきなり頭をべしんと叩かれて。
振り替えると清水先生がいたずらっぽい顔で立っていた。
「清水先生。おはようございます」
「おはよう、桂木」
「ちょっと先生! いきなり何!? いま出席簿で叩いたでしょ!」