キアギス

本当の敵…。取り戻した記憶…そして…

過去に俺はザクンデュスに殺された。

ザクンデュスは人を操り人を殺せない俺を殺した。

その時ザクンデュスは言った。

人を殺せよ。つまらない正義感なんて捨ててしまえと…

出来なかった…

殺せば堕天の印を焼き付けられる。

怖かった…失いたくなかった…。

だけど…ザクンデュスは殺した。

失いたくなかった仲間を殺した…

「許さない…ザクンデュス…」

「俺の名前も思い出したか♪うれしいぜ柚」

「許さない!!!」

俺の背中から純白の羽根が生えた。

「ハハッ!!羽根も出せるようになったのか!!おもしれぇじゃん♪遊ぼうぜ!柚」

ザクンデュスは漆黒の羽根を生やした。

「柚。落ち着くんだ。怒りで我を失わせるのは奴の作戦だ」

紗月が耳打ちした。

「分かってる……分かってるけど…」

俺はザクンデュスが過去にした事を思い出し、怒りを抑え切れずにいた。

「あれ?遊ばないの?君の仲間は面白いくらいに遊んでくれたのに…」

「なっ…!!」

「楽しかったよ?君の仲間を一人一人切り刻んでいくの。純白の羽根が真紅の血で染められて行くのを見るのは最高だった♪殺意に満ちた天使を見たのはあれが初めてだったな…♪」

「貴様〜…」

「しかし、天使の血は旨いな。また、天使を狩りに行こうかな」

「〜ッ!!」

もぅ、堪えれ無い…

「〜ッザクンデュス…貴様…」

「殺してやる!!!!」
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