ただ愛されたいだけ
車の後部座席で
二人でタオルを探していた
「あれー?タオルどこやったかな?」
『もーー…って…あったよ!』
ふと振り向いた瞬間
純太の顔がものすごく近くにあった
『わ…ご…ごめん』
「星愛…」
ぎゅ
『え…ちょ…純太?』
ドサ
後部座席の後ろで押し倒され
純太が上にのるカタチになった
『まって…なに?
…純太?冗談やめてよ』
「冗談じゃねぇよ…俺…星愛が好きだ」
純太が真剣な顔をして言った
純太は激しくキスをしてきた
『ん…じゅ…ん……やめ…』
私は純太の体を強く押した
「ご…ごめん…」
そして純太の瞳を見て迷わず答えた
『…私は純太を好きじゃない。
もう二度としないで。
…戻ろう。』