ただ愛されたいだけ
俺は星愛につい
お節介なことを言ってしまった
星愛は大丈夫と言っていたが…
その大きな瞳からは涙が流れていた
俺は
頭を撫でてやる事ぐらいしか
できなかったが…
星愛はとびっきりの笑顔でお礼を言った
最初はちゃらちゃらして
大人びた女だと思った…
だがその時の印象とは真逆で
本当はすんげー弱くて
まだまだガキで
精一杯の強がりで笑ってるんだと
俺は感じた
俺は一瞬でも守ってやりたいと
確かに思ったんだ
その日を境に星愛は
俺にすんげぇ懐いてきた
口ではうっとおしいと言うが
でも悪い気は全然しねぇー
俺を本当の兄貴の様に懐く星愛に
本当の妹の様に可愛がった
俺は星愛の涙を見た日を境に
女遊びは一切やめた
何でかわかんねぇー
でも純粋なものに触れた後に
他の女を抱く気にもならなかった