ただ愛されたいだけ

体が痛い…痛い…痛い…痛いよ…

心が……痛いよ……


「おせぇーーーよっ(笑)」

『ごめーーーん(笑)

やっぱさ?

大事なお兄様と会うんだから

気合い入れなきゃじゃん?(笑)』


ごめんね。違うよ本当は…


「何が気合い入れなきゃだよ(笑)

ダル着だろーが」

急いで会いたかったんだよ…


『ばれちゃった(笑)』


「海いこーぜ?後ろ乗れよ(笑)」

『うん!』

泰君のバイクの後ろに乗った


走りだして泰君の背中にひっついた


泰君の匂いがする…


広くて大きい背中はとても安心した



「なんだよ(笑)

うっとおしいな(笑)」


『だって落ちたら怖いんだもん』

そんなの嘘


このまま落ちて死んでもいいと思った…



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