私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ

私はすかさず取りに行った。


そしてすぐに鞄の中に入れた。



「もう、帰れよ」


背を向けて草太くんは言った。


自分から家に誘ったくせに、さっさと私を帰らせようとする。


もちろん私がここに止まる理由は無い。


だから荷物を持って、足早に草太くんの部屋を出た。



当然のことながら、草太くんからの見送りはなかった。


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