私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
そして数秒が経過し、草太くんが「よし!」と意気込むと、私が座っている隣に彼は腰を下ろした。
近い距離に好きな人がいて、緊張する。
「さぁ、始まるよ!」
だけど草太くんは気にせずに、映像のスタートを私に予告した。
「なに見るの?」
「俺が気にしてた映画、かな」
「そっか」
何で最後に「かな」を付けたのかわからなかったが、気にせずにテレビを見ることにした。