私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
裏庭を駆け回り、安希を探す。
だけどなかなか見つけ出すことができない。
もしかしたら安希はもう、別の場所に移動したんじゃないかな。
それか草太くんは嘘を言ったのか。
そう思い裏庭を探すのをやめようとした。
「し…ず……く」
耳をすまさないでも聞こえる、私を求めるか弱い声。
その声が安希だということは、いうまでもない。
「安希!」
持っていた自分の荷物を放り投げ、安希の元に駆け寄った。