私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
小言を小さな声でぶつぶつ言いながらも、三池くんはちり取りの作業をやってくれた。



「じゃああたしたちは、机を並べるねぇー」


「うん!  私もするー」


ここで同じ掃除場の天川さんと、榎井さんが動いてくれた。



雑巾を持って掃除してくれた人だ。



――――――――――


「じゃあ気を付けて帰るように!


さよなら!」



終礼の担任の一声で、ようやく今日の1日が終わった。


そう思うと身体中にこもる力を、一気に脱力させる。

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