私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
目の前にいる人物を驚いて見る。


だって私の目に映る人は…鮫島くんなんだから。


「間違えた…?」


ついつい小さな声が出てしまう。



教室の名前を見る。


だけど間違えてはないみたいだ。



「久し振りだな、滴」


そして鮫島くんは、普通に私に話しかける。



「その呼び方やめてよ。


もう私たち別れたんだから」


付き合ってる時みたいに振る舞われるのは勘弁だ。



そう思って鮫島くんに言ったのに。

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