私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
鮫島くんのお腹をグーで殴り、視界がよくなると鞄を持って急いで玄関へと駆けていった。
靴がうまく履けない。
追ってくる鮫島くん。
気が動転してしまいそうだ。
「あ゛!」
ガタンッ
鮫島くんに鞄を掴まれた反動で玄関のドアにぶつかった。
痛くてぶつけた部分を押さえて座り込む。
その行動が鮫島くんにとってラッキーだったみたいだ。
だって私の鞄を中に入れたんだから。