私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ

そして1時間くらい経った時。


私は眠ってしまったことに驚き、目が覚める。


あからさまに起きたことがわかるようにして、起きたのではない。


ゆっくりと目を開けて、現実の世界に戻る。


背に凭(モタ)れて眠っていた体が、横になって頭が草太くんの膝の上にある。



そして頬には草太くんの手が、優しく添えられていた。


こんな優しい感じの草太くんが久しぶりで、いつまでもこんな状況になっているのを願った。

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