私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ

体にタオルが掛けられているのに気づき、尚草太くんの優しさを見直す。


本性がこんな感じだといいのにな。


なんて思い、私は体を起こした。



「ごめん…せっかく草太くんが映画見せてくれてるのに、眠っちゃって」


目を擦りながら草太くんに言った。



「いいよいいよ。

きっと疲れてたんだよ。


それなのに何時間も映画見せてごめんね。


もう寝よっか」



「そうだね」


映画の中盤だというのに、草太くんはテレビの電源を落とす。


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