私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ
ここから15分で帰ることなんてできないよ…
「滴…
どうしたの?
そんなに大きい声で電話して…
まさか彼氏にでも電話してんの?」
いつの間にかトイレから出ていた安希に、私を怪しむように言われた。
これはまずい。
ばれたら最悪なことになる。
「違うよ!
お母さんだよ。
あんまり詳しく今日のこと言わずに出てきたから、もうカンカンで!
あと15分で帰んないと、鍵閉めちゃうって…」