私のこと好きって言うんなら、ちゃんと守ってよ

先に靴を脱いで前に進んでいた草太くんは、私の考えに納得のいかないようだ。


「何でだよ?


俺から逃げたいのか?」


ドアに手をかけようとした時、逆の手を掴まれた。


「このまま草太くんの家に上がって一緒にいても、草太くんが不快な思いをするだけだと思うから。


今の私は、草太くんを傷つけそうだから…」



「うまい口実を作ったな。


いいから、上がれよ」


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