時は誰も待ってくれない 上
並んで歩くと身長の差が結構あって歩くのには柴田さんのほうが歩幅が大きい筈なのに私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる。
さりげなく車道側を歩いてくれている。
この紳士的な優しさに私は安心感と心地よさを感じた。
懐かしいような今までで張り詰めた気持ちが軽くなるような、そんな感じだった。
「一人暮らししてるの?」
「はい」
「まだ慣れない?」
「いえ、最近慣れ始めました」
「そっか。なんか高橋さんって常に肩に力が入ってるような感じがして心配だったんだよ」
「え、常にって…」
言葉からして柴田さんは今初めましてじゃなく前から知ってるような口ぶりだ。
「授業が終わるとすぐに大学から出ていく人見かけて、良く見たら君だったんだけど…」
そこで柴田さんは言葉を切ると私を見て言う。
「なんていうか、精一杯って感じで見てて心配になった」
さりげなく車道側を歩いてくれている。
この紳士的な優しさに私は安心感と心地よさを感じた。
懐かしいような今までで張り詰めた気持ちが軽くなるような、そんな感じだった。
「一人暮らししてるの?」
「はい」
「まだ慣れない?」
「いえ、最近慣れ始めました」
「そっか。なんか高橋さんって常に肩に力が入ってるような感じがして心配だったんだよ」
「え、常にって…」
言葉からして柴田さんは今初めましてじゃなく前から知ってるような口ぶりだ。
「授業が終わるとすぐに大学から出ていく人見かけて、良く見たら君だったんだけど…」
そこで柴田さんは言葉を切ると私を見て言う。
「なんていうか、精一杯って感じで見てて心配になった」