時は誰も待ってくれない 上
「優も早く早く!」
砂浜で私を見つめる優を呼ぶとすごい早さで走ってくる優が…
こ、怖い!!!
なんでそんなに走ってるの!?すごい形相なんですけど!?
「いや、ちょ待…」
バシャーン!!!
「ちょっ優ッ」
海に勢い良く走ってきた優は私に抱きついて海へ倒れた。
でも海なので痛みは全く無く、優はなぜか爆笑している。
「あっははは、冷たいわ!」
こんなに爆笑している優を見るのは初めてだと思う。
子供みたいに無邪気に笑っているから私も笑ってしまった。
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