時は誰も待ってくれない 上
その言葉に全身が熱くなって言葉を失う私の頭をグシャグシャと撫でると優は笑っていた。

優は二重人格なの?
って思うほどキスをしている時の優は色っぽい。
いつもは爽やかなお兄さんキャラなのにキスをするときは意地悪だ。
でもそんなギャップに私は思いっきりハマっていて本気で優はいい人だと思う。
優と一緒にいれば私はきっと幸せ者だと思う。
それは優も同じ気持ちかな?
私を愛おしく見つめる瞳が愛おしい。



あの時の私を見て神様は何を思いこんな試練を与えたの?
幸せだと笑う私を嘲笑っていたの?
どこまで神様は意地悪なのだろう。
その時はまだ訪れず、何も知らない私はただ目の前にいる一人の男だけを見ていた。
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