時は誰も待ってくれない 上
優はクスッと笑うと
「昨日の真由は大胆だったなぁ」と言って私を抱きしめた。
ちょ、なんかドキドキして変な汗かきそう。
何も纏っていない体が密着すると余計に昨日のことを思い出して心臓が激しく動く。
「ははっ、すごい音だね」
「…」
そりゃあこんなに密着してたら聞こえると思うけどやっぱり恥ずかしい私は離れようとすると優の唇が一瞬だけ私の唇に触れた。
ササッとベッドを降りてリビングに向かう優を固まった私は見つめるだけ。
最近の優は…大胆だ。
私のことを大胆だったと言ったけれど優の方が大胆だと思う…。
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