時は誰も待ってくれない 上
「雪…?」
立ち上がってカーテンを開けると白い雪が静かに降っている。
「ほんとだ…」
『綺麗だな』
「…ッ」
耳元で囁かれた言葉に大きく胸が鳴る。
こら、綺麗なのは雪でしょ!
なに勘違いしてるの!
自惚れもいいところだ…。
でも、自惚れてしまうほど呟いた中谷の声は低くて優しい声だったから。
「積もる…かな」
『積もったらどうする?』
「んー、雪だるまは作りたいな」
『ははっ、ガキだな』
「ガキじゃないよ!」
『そうか?おっと…わりぃ、切るわ』
「あ…、うん。分かった」
『風邪引くなよ』
「中谷もね」
立ち上がってカーテンを開けると白い雪が静かに降っている。
「ほんとだ…」
『綺麗だな』
「…ッ」
耳元で囁かれた言葉に大きく胸が鳴る。
こら、綺麗なのは雪でしょ!
なに勘違いしてるの!
自惚れもいいところだ…。
でも、自惚れてしまうほど呟いた中谷の声は低くて優しい声だったから。
「積もる…かな」
『積もったらどうする?』
「んー、雪だるまは作りたいな」
『ははっ、ガキだな』
「ガキじゃないよ!」
『そうか?おっと…わりぃ、切るわ』
「あ…、うん。分かった」
『風邪引くなよ』
「中谷もね」