時は誰も待ってくれない 上
もう大丈夫だと私は笑い続けるの。
これ以上過去に囚われて優を傷つけるなんてダメだから。
私は優だけを見て生きていくんだ。
そして次の日の夜。
そんな決意もあっさりと崩れてしまうような出来事が起こる。
今日もバイトからの帰り道を優に送ってもらい、お風呂に上がって髪を乾かしていると机に置いていた携帯が鳴り出した。
「お、優かな?」
携帯に吊るされた優から貰ったキーホルダーが揺れていて思わず笑みが溢れる。
ディスプレイを見ると知らない番号からで優だとばかり思っていた私は首を傾げる。
これ以上過去に囚われて優を傷つけるなんてダメだから。
私は優だけを見て生きていくんだ。
そして次の日の夜。
そんな決意もあっさりと崩れてしまうような出来事が起こる。
今日もバイトからの帰り道を優に送ってもらい、お風呂に上がって髪を乾かしていると机に置いていた携帯が鳴り出した。
「お、優かな?」
携帯に吊るされた優から貰ったキーホルダーが揺れていて思わず笑みが溢れる。
ディスプレイを見ると知らない番号からで優だとばかり思っていた私は首を傾げる。