時は誰も待ってくれない 上
いや、でも私と山下くんの間にやましいことなんて何一つないし…逆に言ったら何かあるのかと思われるんじゃない?
それに告白されるとは限らないし…。
山下くんの声は真剣でもっと大切な話な気がした。


結局行くことにした私は優には言わず、待ち合わせ場所へと向かう。
家からもそんなに遠くないし歩いて15分くらいの場所なので時間に余裕を持って行く…つもりだったんだけど悩みすぎて眠れなかった私は待ち合わせ時間の一時間前に起きてしまった。
化粧や寝癖を直すのにかなり時間を使うのにギリギリの時間だった私はいつもの半分の時間で身支度を終わらせた。
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