時は誰も待ってくれない 上
「えっ…」
照れ…ってもしかして朝のこと?
どうしていきなりそんな…あ。
「も、もしかして聞いてたの?さっきの…」
本当に聞こえないくらいの声で言ったのに…
まさか聞こえてたの?
「うん、なんとなく」
そう言うと視線を私から外して腕に顔を沈めた。

『どうして中谷は照れたの…?』

『俺が知りたい』

…ん?
俺が知りたい??
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