時は誰も待ってくれない 上
めんどくさそうに時間なくなるぞと言う中谷。
けど私が動けないのは中谷が原因なわけで…。
「手」
「手?」
「中谷が話さないと動けない」
「…あぁ、悪い」
それまでずっと握られていた小指をチラッと見て言うと中谷も気づいたのか指から手を離す。
その時一瞬だけ見えた寂しそうな顔を私は見逃さなかった。
ドキン…
あ、また好きが募る。
トイレに行こうと思ってたけど私はそのまま席についた。
なんか、この空気から離れたくなかったから。
いつもの気まづい雰囲気ではなく二人の間に言葉がなくても穏やかな空気が流れている。
その感じがとても心地よかった。
けど私が動けないのは中谷が原因なわけで…。
「手」
「手?」
「中谷が話さないと動けない」
「…あぁ、悪い」
それまでずっと握られていた小指をチラッと見て言うと中谷も気づいたのか指から手を離す。
その時一瞬だけ見えた寂しそうな顔を私は見逃さなかった。
ドキン…
あ、また好きが募る。
トイレに行こうと思ってたけど私はそのまま席についた。
なんか、この空気から離れたくなかったから。
いつもの気まづい雰囲気ではなく二人の間に言葉がなくても穏やかな空気が流れている。
その感じがとても心地よかった。