時は誰も待ってくれない 上
「中谷…」
「え、なに」
眠そうに頭を掻いている中谷がクラスの注目を一気に引いてまた空気が静かになる。
注目されている意味がわからず首を傾げて中谷が席に着くと教室はいつもの騒がしさに戻った。
そりゃ見た目不良くんの中谷の機嫌を損ねるような空気を作ったらいけないと暗黙の了解でいつも通りの空気を作ろうとしているんだ。
中谷にもクラスのみんなにも感謝します…。
「ねっ、高橋さん、さっきの…」
「山下っ!」
しつこくさっきの話しをしようとした男の子は梨香に腕を掴まれて教室を出ていった。
あ、山下っていうんだ。
そして梨香ありがとう!!!
さっきの話を本人の前でされたら告白しずらくなる上に余計に言葉に詰まる。
「なに」
「え?」
「なんかあったわけ?」
寝る体勢のまま中谷が聞いてきた。
もちろん何があったかなんて言えない。
中谷に告白をする話をしてました!
なんて馬鹿でも言わない。
「いや、何もないよ」
「…」
しばらく私の目をじっと見てふいっと顔をそらして中谷は寝だした。
ご、誤魔化せた?
一気に緊張状態から逃れた私は机に突っ伏しっていつの間にかそのまま寝ていた。
「え、なに」
眠そうに頭を掻いている中谷がクラスの注目を一気に引いてまた空気が静かになる。
注目されている意味がわからず首を傾げて中谷が席に着くと教室はいつもの騒がしさに戻った。
そりゃ見た目不良くんの中谷の機嫌を損ねるような空気を作ったらいけないと暗黙の了解でいつも通りの空気を作ろうとしているんだ。
中谷にもクラスのみんなにも感謝します…。
「ねっ、高橋さん、さっきの…」
「山下っ!」
しつこくさっきの話しをしようとした男の子は梨香に腕を掴まれて教室を出ていった。
あ、山下っていうんだ。
そして梨香ありがとう!!!
さっきの話を本人の前でされたら告白しずらくなる上に余計に言葉に詰まる。
「なに」
「え?」
「なんかあったわけ?」
寝る体勢のまま中谷が聞いてきた。
もちろん何があったかなんて言えない。
中谷に告白をする話をしてました!
なんて馬鹿でも言わない。
「いや、何もないよ」
「…」
しばらく私の目をじっと見てふいっと顔をそらして中谷は寝だした。
ご、誤魔化せた?
一気に緊張状態から逃れた私は机に突っ伏しっていつの間にかそのまま寝ていた。