時は誰も待ってくれない 上
「真由ってさ、ほんと中谷好きだよね」
ガシャンッ
「…」
「…」
「あ、違った?」
私の机に手をついて目をパチパチさせている梨香は私の気持ちは知らないので悪気は…
ないよね?
私は目がパチパチどころか口が全開に開いているだろう。開いた口が塞がらないとはこのことで。
呆れたように溜め息をついて私が落とした筆箱を拾う中谷は何も言わない。
ここで一人馬鹿みたいに言い訳なんてしたら余計に馬鹿みたいだから私も何も言わない。
ていうか言えない…。
「あ、ありがとう…」
「ん」
うわぁ…気まずいよ…
よりによって本人の前で言うことないじゃん!
梨香のバカ!…あ、でも梨香は知らないんだ。
じゃあ悪くないよね…。
目を合わせず気まずそうにする私を見てやっぱり梨香は首を傾げていた。
ガシャンッ
「…」
「…」
「あ、違った?」
私の机に手をついて目をパチパチさせている梨香は私の気持ちは知らないので悪気は…
ないよね?
私は目がパチパチどころか口が全開に開いているだろう。開いた口が塞がらないとはこのことで。
呆れたように溜め息をついて私が落とした筆箱を拾う中谷は何も言わない。
ここで一人馬鹿みたいに言い訳なんてしたら余計に馬鹿みたいだから私も何も言わない。
ていうか言えない…。
「あ、ありがとう…」
「ん」
うわぁ…気まずいよ…
よりによって本人の前で言うことないじゃん!
梨香のバカ!…あ、でも梨香は知らないんだ。
じゃあ悪くないよね…。
目を合わせず気まずそうにする私を見てやっぱり梨香は首を傾げていた。