時は誰も待ってくれない 上
きっと冬休みも梨香は彼氏との予定でいっぱいだろうな…。
あー…羨ましいな。
私も中谷と付き合えたらどんなに幸せだろう。
中谷ってクールなイメージらしいけど違うんだよね。どんな顔をしたらいいのか分からないって感じの顔をしてる。
照れ屋…ってやつかな?でも気になる。
たまに見せるあの悲しそうな瞳が気になって仕方ない。
「高橋さん?」
黙々と片づけている私は名前を呼ばれて扉の方を見ると山下くんが立っている。
「あ、山下くん」
「ここの片付け?」
「うん。これ全部まとめて科学準備室に持っていけって中山先生に言われて」
「あぁ、中山か」
納得したように笑って部屋に入ってきたと思うと散らかった資料をまとめ出した。
「えっ、山下くんいいよ?」
「なんで?」
「なんでって…大変だし、なんか悪いよ」
「なら尚更だわ」
振り返って笑う無邪気な笑顔の山下くん。
また言葉に出さない優しさに何も言えなくなって結局手伝ってもらう事にした。
「あーこれどこのやつ?」
「それここかな」
あー…羨ましいな。
私も中谷と付き合えたらどんなに幸せだろう。
中谷ってクールなイメージらしいけど違うんだよね。どんな顔をしたらいいのか分からないって感じの顔をしてる。
照れ屋…ってやつかな?でも気になる。
たまに見せるあの悲しそうな瞳が気になって仕方ない。
「高橋さん?」
黙々と片づけている私は名前を呼ばれて扉の方を見ると山下くんが立っている。
「あ、山下くん」
「ここの片付け?」
「うん。これ全部まとめて科学準備室に持っていけって中山先生に言われて」
「あぁ、中山か」
納得したように笑って部屋に入ってきたと思うと散らかった資料をまとめ出した。
「えっ、山下くんいいよ?」
「なんで?」
「なんでって…大変だし、なんか悪いよ」
「なら尚更だわ」
振り返って笑う無邪気な笑顔の山下くん。
また言葉に出さない優しさに何も言えなくなって結局手伝ってもらう事にした。
「あーこれどこのやつ?」
「それここかな」