時は誰も待ってくれない 上
私は泣き疲れていつの間にか眠っていた。
そっと目を開けると真っ白な空間が広がっている。
あぁ、またあの夢だ…。
『高橋』
ほら、誰かがまた私を呼んでる。
声がした方を振り向いても違うところから聞こえる私の名前を呼ぶ声。
『高橋』
でも私はこの声を聞いたことがある。
なのに思い出せない…。
私は泣いていた。
真っ白な空間でうずくまり、泣いている。
『なんで泣くの…』
「悲しい」
『どうして』
「忘れたくないのに…消えていくのが怖い」
この思いを忘れたくない。
それはどんな思いなのかは分からないけど
すごく、すごく大切にしたいもの。
それがこの真っ白な空間にいると溶けていって無くなってしまいそうで悲しいの。
消えていくのが怖いの…。
そっと目を開けると真っ白な空間が広がっている。
あぁ、またあの夢だ…。
『高橋』
ほら、誰かがまた私を呼んでる。
声がした方を振り向いても違うところから聞こえる私の名前を呼ぶ声。
『高橋』
でも私はこの声を聞いたことがある。
なのに思い出せない…。
私は泣いていた。
真っ白な空間でうずくまり、泣いている。
『なんで泣くの…』
「悲しい」
『どうして』
「忘れたくないのに…消えていくのが怖い」
この思いを忘れたくない。
それはどんな思いなのかは分からないけど
すごく、すごく大切にしたいもの。
それがこの真っ白な空間にいると溶けていって無くなってしまいそうで悲しいの。
消えていくのが怖いの…。