時は誰も待ってくれない 上
中谷と初めて会った場所へ…。
相変わらず体育館裏は人気がなく、太陽の日差しが木漏れ日となっている。
体育館裏は喧嘩するときとか呼び出される場所とか変なイメージがあるけど、きっと誰も知らない。
こんなに綺麗な場所に誰も気づかないだろう。
肩で息をしながら私は目を凝らす。
石の階段のところで誰かが座って空を見ている。
それは初めて中谷を見た時と同じ光景で、私は夢でも見てるんじゃないかと本気で思った。
ゆっくり…ゆっくりその人に歩み寄る。
空を見つめる瞳は悲しそうで私は目を見開く。
「山下くん…」
相変わらず体育館裏は人気がなく、太陽の日差しが木漏れ日となっている。
体育館裏は喧嘩するときとか呼び出される場所とか変なイメージがあるけど、きっと誰も知らない。
こんなに綺麗な場所に誰も気づかないだろう。
肩で息をしながら私は目を凝らす。
石の階段のところで誰かが座って空を見ている。
それは初めて中谷を見た時と同じ光景で、私は夢でも見てるんじゃないかと本気で思った。
ゆっくり…ゆっくりその人に歩み寄る。
空を見つめる瞳は悲しそうで私は目を見開く。
「山下くん…」