とある女龍と新選組
しばらく着いて行くと、
優しそうな男が出てきて
「トシ、どうしたんだその子?」
「ああ、総司と斎藤が拾ってきた。」
なるほど。
あの時の二人は総司と斎藤って言うんだ。
「そうか。私はここの局長で、近藤勇だ。ところで君、名前は?」
名前・・・ね。
龍って名のっておくか。
『龍。』
「そうか、龍くんか。ところで龍くん。壬生浪士組に入る気はないか?」
はあ?
「お、おい、それはまずいんじゃねーか?」
そうだそうだ。
第一俺は敵かもしれないんだぞ。
「いいじゃないかトシ。ちょうど人手が足りなかったところだ。トシだって前に「誰か手伝ってくれよ」と言っていたじゃないか。」
「・・・確かにそうだが・・・。」
「よし。決まりだ。龍くんは今日からトシの手伝いをしてやってくれ。」
まあいいか。暇だし。
『はい。分かりました。
ところで俺は何処で寝泊まりすれば?』
これは重要だ。
「あぁ、それならトシと相部屋だ。」
え。
「なんでこいつと・・・」
おい。それはこっちの台詞だ。
「まあまあ。いいじゃないかトシ。こんな可愛い子と相部屋だぞ。」
「とはいっても男だろ。こいつ。」
はあ?
『え?つまり、俺が女だったら・・・』
「まあ、毎晩食べてやってた所だな(黒笑)」
・・・・・やばい。
やばいぞこれは。
女って張れたら一瞬で食べられる。