ラベンダーと星空の約束
「そうだって言ってるじゃない。
大樹に言ってない事はもう何もないから。嘘もついてない」
「ああ…」
「何ニヤけてるのよ?」
「ハハッ ニヤけもするだろ。やっとお前を手に入れたんだからな」
「大樹……私は大樹を選んだ。
でも、あんたに恋をしてるかと聞かれたら、今はしてないと答えるよ。
恋をする努力はするけど、気持ちだけはどうにもならないから。
大樹の気持ちに追い付くまで時間が掛かりそう……」
「分かってる。今はそれでいい。
いつか本気で惚れてくれるのを待つから。
けど、俺を男としては見れる様になっただろ?」
「うん……」
今日初めて大樹を男として見た。
体の痛みがそれを強く感じさせてくれた。
幼なじみで親友で家族の様な存在の大樹。
今もその気持ちは変わらないけど、一人の男だという認識が加えられた。
一人の男…
そして、
今日から私の恋人……
「しっくりこない…」
「何がだ?」
「大樹が今日から私の彼氏だってこと」
「あ゙?てめぇ……もう一発やって……」
「しっくりこないけど!!分かってるから……大丈夫だよ。
私が自分で選んだの。
流星じゃなくて…大樹を……」