ラベンダーと星空の約束
心に重たい石を乗せられた様な、ずっしりとした苦しさ。
ブレスレットを見つめる私に、大樹は言う。
「外すなよ。東京でも付けてろ。
俺、明日も朝から収穫だし、空港まで行ってやれねぇから今言っておく。
裏切んなよ。流星に指一本触らせんな。
何かされそうになったら、全力で拒否しろ。そんで隠さず全部俺に言え」
「うん……」
「俺としてはさ…もう東京にいる意味ねぇし、学校辞めて帰って来て欲しいんだけど」
「うん…そうだよね…
もう東京にいる意味ないよね……
私が近くにいたら、流星を余計に苦しめるだろうし…いない方がいいよね…
一度東京に戻るけど、学校を辞める方向で考えてみる……」
「そうしてくれ」
大樹は涙の跡を指で拭いてくれた。
唇が重なり、大樹の熱い想いが口の中に広がっていく。
大樹の気持ちは本物…
私も早く、その気持ちに追いつかないと…