ラベンダーと星空の約束
そんな幻想的な風景の中で、私達は沢山の話しをした。
一つ年上の流星は、小学6年生にしては大人びた話し方をして、
いつも難しい本を読んでいる少年だった。
物知りで、色んな話しを聞かせてくれる。
そんな所も魅力的で
彼と話しをするのが楽しくて仕方なかった。
一番夢中になったのは星座の話し。
星が好きな流星は、夜空を指差し、沢山の星座の神話を教えてくれた…
北国の短い夏はあっという間に過ぎ去る。
キラキラと輝くあの夏が終わってしまった…
彼は再会の約束と幼い口づけをくれて東京へと帰って行った。
そして、あれから4年…
流星はまだフラノに戻って来ない…
手術が終わったら一番最初に会いに来るって言っていたのに…
どうして来てくれないのか…
その理由は…もしかして…
心臓の手術が………